『仕事終わったよ、行ってもいい?』
私が送ったメールに、なかなか返事が返ってこない。
タクシーの中、私は携帯を握り締めて返信を待つ。
と、携帯がぶるって…着信は病院からだった。
何かのときのためにって、教えといたんだよね…。


『もしもし、後藤さんですか?』
「はい。後藤です」
『今すぐきてもらえませんか?』
「え…」
『吉澤さんが、ちょっと精神的に不安定でして、
病院側としてはなるべく鎮静剤は使いたくないんで』
「わかりました」


今すぐきてくださいって言われたとき、心臓が止まるかと思った。
精神的に乱れたよっすぃ〜ってあんまり想像つかないけど
早く行ってあげなくちゃ…。



病室に入っていくと、よっすぃ〜はベッドに腰掛けて、
不安げに私を見た。


「よっすぃ〜」
「真希ちゃん…」
「どうしたの? 大丈夫?」
「ごめんね、もう大丈夫」

暴れたんだろうか、腕に擦り傷を作って。
私はその傷にそっと触れた。
よっすぃ〜は何も言わず、私を抱き寄せる。
私も何も言わず抱きしめ返した。

「今日、泊まるからね」
「ここに?」
「うん、許可もらったから」

私がそういうと、よっすぃ〜はこの日初めて笑顔になった。
私が大好きな太陽みたいな笑顔。



簡易ベッドに寝ようとした私に、こっちへおいでって自分のベッドに呼ぶよっすぃ〜。
狭いベッドに二人くっついて寝た。

「真希ちゃん」
「ん?」
「真希」
「なあに?」
「スキだよ」
「私も」
「愛してるよ」

ずっと私の名前と愛の言葉を口にし続けるよっすぃ〜。
理由がわかるだけに、笑えなくてごめんね?

「なんだよぉ、笑えよぉ」
「うん…」

私、上手に笑えてるのかな?

「ほら、笑え?」

よっすぃ〜の方が辛いはずなのに、やわらかい笑顔で私を見てくれる。

「よっすぃ〜…大好き」
「ありがとう、真希、愛してるよ」


こんなに切なくなる愛の言葉は、初めてだった。

[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析