そして、引退当日の朝が来た。


「喉、大丈夫?」
「うん」

よっすぃ〜は穏やかな表情だ。
昨日の夜、血を吐いたようには見えない。

「真希ちゃんさ、今日大変だと思うけど…」
「うん、わかってる」

今日、よっすぃ〜が自分の身体の真実を話したら
きっと大騒ぎになるに決まってる。
その騒ぎに私を巻き込むことを気にしてるみたい。

「そんなこと気にしなくていいから。
よっすぃ〜は自分のことだけ気を使って?
あなたを取り巻くすべてのことから、私があなたを守るから」


私のそんな言葉に、よっすぃ〜は私をぎゅうっと抱きしめた。


「真希ちゃん」
「ん?」
「…愛してる」
「うん…私も…」

よっすぃ〜はしばらく私を抱きしめていた。


「さ…行こうか」
「うん…」






楽屋に入る。
いつもは私と娘。は違う楽屋だ。
でも、今日ばかりは、よっすぃ〜がそばにいてほしいってわがままを言った。
うん、いいよって言って、私はずっと娘。の楽屋にいる。
さすがに今日は娘。内の人気者よっすぃ〜の最後の仕事とあって、
他のメンバーも感慨深げで、
入れ替わり立ち代わりよっすぃ〜にちょっかいを出しに来る。
よっすぃ〜もそんな一人一人にちゃんと応えてあげてて
私はそんな風景をじっと見ているのが切なかった。


「ごっちん」
「ん?」

声をかけてきたのはミキティだった。

「なんか、切なげな顔してたから」
「うん、そうだね。よっすぃ〜今日で最後だなあって思って」
「そっか、そうだよね」

ごめんね、ミキティ。
あと少しの間、本当のこと話せないよ…。

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