「よっすぃ〜!!!」

よっすぃ〜と出会ったのは、樹海の入り口だった。

「…ねえ、なに考えてたの?」
「…死のうと思ってた」
「え?」
「結果…よくなかったんだ」

それから、よっすぃ〜はぽつぽつと検査結果を話してくれた。


「腫瘍ができてたんだ…。
のどの奥のほうにね。そのせいで咽たり、咳込んだり、血を吐いたりしたみたい。
でね、その腫瘍って言うのが…」

そこまで言ってよっすぃ〜はうつむいた。
まさか……

「その腫瘍って言うのがさ、悪性のものだったんだ」
「…悪性?」
「そう。簡単に言えば喉頭がん」
「うそ…」
「珍しいって言われた。この年で…しかも女性でっていうのは
めちゃくちゃ確率が低いらしいんだ」
「でも、手術したら治るんでしょ?」
「転移してなきゃ治るよ」
「それなら…」
「でもさ…」

よっすぃ〜の目からぽろぽろと涙が流れ落ちる。

「…よっすぃ〜?」
「声…」
「…声?」
「声を失う」
「え?」
「声帯を取っちゃわないといけないんだ…。
もう…歌えない…。ううん、真希ちゃんとこうやって話すことすらできなくなるんだ…」
「でも生きてれば…」
「そんなのきれい事だよ!! 真希ちゃんは当事者じゃないからそんなこといえるんじゃん!
一ヵ月後だよ? 手術、もう一ヵ月後なんだよ?」
「…そうなの?」
「だから、逃げようと思った。
死んでしまおうって思った。…でも、真希ちゃんの声聞いたら…」

よっすぃ〜はしゃくりあげて泣き出した。

「真希ちゃんの声聞いたら…会いたくなった…
めちゃくちゃ会いたくなった…
お願い…ぎゅってして…」

こんなに弱いよっすぃ〜を見るのは久しぶりだった。
私はそっとよっすぃ〜を抱きしめた。

「そばにいて…お願い…」
「ずっといるよ?」
「声出なくなっても?」
「そんなの関係ない。ずっとそばにいる

私の腕の中で声をあげてなくよっすぃ〜は儚げで、
私は抱きしめた腕を緩めることができなかった。
ずっと私の腕の中で泣きじゃくるよっすぃ〜。
30分くらいそうしてたんだろうか。
よっすぃ〜が顔を上げた。

「真希ちゃん」
「なあに?」
「明日、事務所に話しをする。家族にも」
「うん…」
「ぞばにいてくれるかな?」
「わかった。着いていく」

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