それから三日後、よっすぃ〜は精密検査を受けた。
無理を言って私も休みをもらった。
大丈夫なのに、ってよっすぃ〜は言うけれど、
不安がないわけないじゃん。
だから、そばにいてあげたいの。


一緒に行くって言ったのに
検査の結果は一緒に聞きにいくって言ったのに
よっすぃ〜は一人で聞きに行った。
そして、その日、よっすぃ〜と連絡がつかなくなった。
よっすぃ〜の家族や、事務所の関係者から私のところへ電話が入る。
でもね、私だって知らないんだ。
もしかして検査結果がよくなかったの?
精密検査受けたことですら、事務所にも家族にも内緒で
私だけが知っていて。
それなのに、いなくなっちゃったら、私、どうしていいかわかんないじゃん。
精密検査のこと、言ってもいいの?

結局その日は一日大騒ぎで、私も仕事が手につかなかった。
そしてその日の夜中、私の携帯が着信を告げた。
ディスプレイには「公衆電話」の文字
まさか…


「もしもし、よっすぃ〜?」
『…よくわかったねえ…』
「ねえ、どこにいるの?」
『ん? わかんない』
「え?」
『適当に電車乗り継いだからさ』
「よっすぃ〜…あいたいよぉ」
『ごめんね、今日、迷惑かけたでしょ?』
「迷惑だなんて思ってないよ? 私も心配だもん」
『もう少しの辛抱だからさ』
「…もう少し?」
『あたしがいなくなるまでの辛抱だから』
「いなくなる?」
『本当にごめんね』


…よっすぃ〜、何する気なの?

「ねえ、まさか変なこと考えてない?」
『どうだろ』
「待ってて。そっち行く」
『いいよ、こなくても』
「やだ! どこなのか教えて」
『……』
「お願い。お願いだから…、ねえ、よっすぃ〜…」

涙が溢れて仕方なかった。

「ねえ、よっすぃ〜、お願いだから返事して!!」
『……』
「わかった、もういい、今から行く! 当てもないけど行く!』
『っ! ちょっと待って』

私のことだと心配してこういうんだよな。
わかってて試した。

『山梨にいるよ』
「山梨?」
『うん、富士山のふもと』

私は家を飛び出した。



富士山のふもとってどこなんだよ…
対象が広すぎる。
祈るような気持ちでよっすぃ〜の携帯に電話する。
RRRR…
鳴った!
確かに電源は入っている。
あとはよっすぃ〜が出てくれるまで待つのみ。

『真希ちゃん?』
「よっすぃ〜! どこ?」
『着いたの?』
「うん…ねえ、どこよ!!」

よっすぃ〜が言ってくれるとおりに歩いた。
一時間、二時間…
皮肉なことにこんなに長くよっすぃ〜と電話で話したのは初めてだった。

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