なっちに一緒に病院にいってもらった。



「よっすぃ〜、今日はお客さんいるんだよ」

そういいながら部屋に入っていくと、よっすぃ〜は首をかしげた。

「なっつあん、入って?」
「ちっす、よっちゃん」


なっつあんの顔を見たよっすぃ〜がまた…
よっすぃ〜はこぶしを作り、親指だけを横に向けた。
そのあとも次々と、手で動作を繰り返す。


「よっちゃん…」

それを見ていたなっつあんの目に涙が浮かぶ。

「なっつあん?」
「よっちゃんね、今、手話で『安倍さん』って言ったよ」
「え?…」
「きっと、手術前から勉強したんだと思うよ?」
「ねえ、これも?」

私は、この前よっすぃ〜が吐いちゃったときの動作をしてみた。


「それはね、辛いとか苦しいとかって言う意味」
「そうなんだ…」
「いっぱい勉強したんだね、よっちゃん…」

また、よっすぃ〜が手話で何かを言っている。

「ねえ、なっつあん、なに言ってるの?」
「声が出せなくなっても…気持ちを伝えたかったから…
だから…一生懸命…勉強した。 だって」
「よっすぃ〜…」
「昔の声…忘れてほしくないから…機械の声は…使いたくないんだ…。
…よっちゃん…」

なっつあんの目から涙がこぼれた。
よっすぃ〜が泣くフリをして首を横に振った。

「わかったよ、よっちゃん、もう泣かない」


なっつあんがうらやましいと思った。
私も今日から手話を勉強しよう。

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