抗がん剤の治療が始まった。
一日に何本もでっかい点滴を打たれる。
私が仕事終わりで病院に行くと、いつも調子の悪そうな顔をしている。

「気分悪いの?」

こくりとよっすぃ〜は頷く。
私はそばに行って背中をさすってあげる。
しばらくそうしてたんだけど…
よっすぃが胸の前で胸をぎゅっと掴むしぐさをした。

??
何を伝えたいんだろう…

「何、どうしたの?」

胸を叩く。
ぎゅっとその手を握る。
…わかんない…
何が言いたいの?
よっすぃ〜が、ゴミ箱を指差した。

「ゴミ箱?」

私は不思議に思いながらもゴミ箱をよっすぃ〜に渡した。
よっすぃ〜は受け取ると、そこに吐いた。
涙目になりながら、何回も…。

「…がまんしてたの?」

よっすぃ〜はうなづく。

「あ…」

もしかして、よっすぃ〜は私に『気持ち悪い』って伝えたかったの?


「…気持ち悪いって伝えたかった?」

力なくうなずくよっすぃ〜。
その日は、何回も…よっすぃ〜は何回も吐いた。
吐くものなくなって…なのにずっと…。





次の日…。



「ねえ、なっつあん」
「ん? なに?」

なっつあんと同じ仕事になった。

「今日さ、一緒に来てくれる?」
「え? どこへ?」
「よっすぃ〜のとこ」
「よっちゃんとこ?」
「うん。気になることがあって」
「そうなの?」
「うん。きっとなっつあんじゃないとわからないと思うんだ」
「なっちじゃないと?」
「うん…」
「わかった。行くよ」

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