SIDE  MAKI

 

今日は私の方が仕事の入り時間がが早くて先に出る。
着替えがないから、上から下までよっすぃ〜の服を借りて。
私より体が一回り大きなよっすぃ〜の服少しだぼっとするけれど、
ほのかによっすぃ〜の香りがして妙に安心した。
私が身だしなみを整えていると、よっすぃ〜まで出かける準備をしだした。

「あれ? よっすぃ〜ももう時間?」
「ううん。送っていく」
「いいよ? 別に」
「この時間、うちの路線混むんだ。だから送ってく」

こういうとこ、よっすぃ〜は男前なんだよね。
実際はすごく女の子なんだけど、誰かを護ろうって気持ちがいつもある人なんだ、この人は。
ここは、よっすぃ〜の気持ちを素直に受けることにする。
実際二日酔いでしんどいし。
ダークな気分のまま、一人で地下鉄のるなんていやだったし。

案の定、地下鉄はまさにラッシュの真っ只中で、
よっすぃ〜ドア付近で壁に手を着いてまさに私の盾になろうとがんばってくれた。

「真希ちゃん、大丈夫?」

何回も私にそう聞いてくれて、
自分の体勢のほうがよっぽどきついだろうに何回も聞いてくれたこと、すっごいうれしかった。
事務所最寄の駅に着いたときは、よっすぃ〜は汗をじんわりかいていた。
私は自分のかばんからハンカチを出して、その汗をそっと押さえた。

「ありがと」

事務所の前まで送ってくれて、

「じゃあ」
「へ? よっすぃ〜は?」
「あたしはまだ早いからどっかで時間つぶすよ」
「そっか、ありがとね」
「ん…」
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」

私が事務所のドアを入りかけた時、よっすぃが私を呼んだ。

「あのさ」
「ん?」
「また、早く終わりそうなときは連絡して?」
「うん、わかった」

よっすぃ〜からそんなこと言うのって珍しいなって思った。

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