SIDE MAKI




私、よっすぃ〜に振られるのかな。
そう考えたら、ご飯も食べられなかった。
合鍵、受け取ってはくれたけど、使わないままに終わるんじゃないのかな…。
ゴミ箱に捨てるくらいなら海に投げてほしいな。
私、よっすぃ〜がいなくなったら生きていけるのかな…。
今も、あんまり会えないけれど、
よっすぃ〜がいてくれるって事実だけで励みになっているのにね。

毎日、仕事が楽しくなかった。
でもそんなこと表に出したらプロ失格だから、
一生懸命がんばった。
へろへろに疲れて帰ってきて。
泥のように眠って。
その方が何も考えずにすむからね…。

今日も日付が変わったよ…。
はあ…。
部屋をあけて…


「おかえり、真希ちゃん」


へ? よっすぃ〜??

「あ…」

ドアを開けたまま固まるあたしを抱きしめてくれたよっすぃ〜。

「はい、これ」

そういって、よっすぃ〜が差し出したのは鍵。
でも、それは私の家のものではなく…。

「吉澤家の合鍵だよ」
「いいの?」
「うん。ちゃんと親には言っておいたから」
「よっすぃ〜…」

涙が溢れて止まらなかった。

「ねえ、見て? これ、今日買ったんだ」

そういって見せてくれたのは、鍵がモチーフになったペンダント。

「鍵?」
「うん。あたし、鍵っ子って印だよ。後藤家のね」


泣きながら笑う私の頭をぐりぐりと撫でて。


「安心して、どーんって構えといて?
私が帰ってくるところはここだから」


そういって、私の胸を指差すよっすぃ〜。





「おかえり」
「うん、ただいま」



〜FIN〜

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