「…真希?」

動かすのがかわいそうで、そのまま寝てしまって。
次の朝、ひとみが呼ぶ声で目が覚めた。

「…ごめん、もしかして、昨日のまま?」
「うん…」
「昨日、あたし…何した?」
「…覚えてないの?」
「うん…」
「そっか…ならいい」
「…あたし…最低なことしてなかった?」
「……」

下を向いてしまったあたしに、慌ててひとみが起き上がる。
でも、ひどい二日酔い状態だったひとみは、それでくらくらきちゃったみたい。

「…思い出してきた…あたし、女の子と一緒だった…
手、つないだり、肩組んだり…最低じゃん…ごめんね?」

ごめん、ごめん、ってひとみが謝ってくる。
謝るならやるなって言いたかったけど、
すごく調子悪そうに、吐きそうになりながら、反省するひとみ見てたら
何も言えないよ…。
私、甘いのかな? そうだよね…。

「もういいよ、ひとみ」
「…ほんと?」
「もうしないよね?」
「うん…もうしない…」
「ねえ…」
「…ん?」
「気持ち悪いんでしょ?」
「…うん…吐きそう…」
「ばかぁ、謝るよりそっちが先でしょ?」

ひとみをトイレに連れて行って。
わかってる。
わかってるんだ。
ひとみは右も左もわからない世界でがんばってるんだ。
スタッフさんとか、クライアントの偉い人とか
飲みに連れて行かれて…
飲めないお酒いっぱい飲まされて…。
天然でタラシだから昨日みたいなこともあるけど、
いつも帰ってきてから自分で吐いてるの知ってる。
そんな週に何度も吐くまで飲んだら、ひとみが壊れちゃうよ…
そんなこと思ってたら涙が出てきた。

一時間以上、トイレで苦しんでいたひとみがやっと落ち着いた頃、
私も涙でぐちゃぐちゃだった。

「真希?」
「…死んじゃやだよ?」
「何言ってんのさ」
「だって、苦しそうなんだもん。
毎日のように飲めないお酒飲んで帰ってきて…
ひとみが壊れちゃうよ…」
「大丈夫だよ? 若いから」
「でも…」

ひとみが優しく私を抱きしめてくれた。

「今度の休み、マサチューセッツに行こう」
「え?」
「I would like to promise in the future in Massachusetts(未来の約束をしたいんだ)」
「ひとみ…」

私からキスをする。

「私が支えるから」
「うん、ありがと…」
「そのために私、アメリカに来たんだもん」
「My sweetheart being Maki, I am happy」
「やだ…日本語で言って?」
「あたしの恋人が真希で、幸せだ」


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