どうやら私はツキにも見放されたらしい。
初対面から一ヶ月後、新しい家族が私の家に引っ越してきた。
向こうの家じゃなく、私の家なのはどうやらママのわがままらしい。
住むところに無頓着なママはマンションも必要最低限の大きさで、2LDKしかなくて、
一部屋は新しいパパとママの部屋でしょ?
…私は?12畳で広かった部屋が一気に狭くなった。
引っ越しの片付けの疲れで、その日は早々に寝ちゃって、
翌朝ー
…悪いことは続くって本当だね。
朝起きたらひとみが私と同じ制服を着ていた。
「真希、ひとみちゃんを学校まで連れて行ってあげてね」
「…同じ高校?」
「そうよ、いろいろ教えてあげなさいよ?」
…私の明るい高校生活は昨日で終わったようだ。
いつもと同じ時間に、今日は二人で家を出る。
きちんとした丈のスカートに純白のクルーソックス
、
磨き込まれた綺麗なローファーの隣に、
ぎりぎりミニにしたスカート、ルーズソックス、
踵を踏み潰した靴の私。
さっきから他人の視線が痛いんですけど…。
学校について、速攻でひとみを職員室に連れて行って、
私は自分の机にぐだっとつっぷした。
「何、朝っぱらから疲れてんの?」
声をかけて来たのは悪友の美貴。
「転校生連れて来たらめーっちゃ疲れた。寝るから授業始まったら起こして」
そう美貴に告げて、私は机とお友達になった。
「真希、真希」
美貴の声がする。
もう授業?
「ねえ、真希、転校生ってあの子?」
…へ?
一気に目が覚めた。
教壇の横で先生に紹介されているのは、確かにひとみだった。
「じゃあ吉澤、席は一番後ろの窓側に座ってる後藤の隣な。
あいつ、ああ見えてええやつやから、いろいろ教えてもらい」
中澤先生、余計なことを…。私、ここんとこついてなさすぎだよ…。
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