そして、いよいよショーの日が来て、
予想通り、彗星のごとく現れたひとみはメディアにとりあげられた。
ファッション誌からはモデルの依頼が舞い込み、テレビの出演依頼も相次いだ。
ひとみは苦手だと言いつつも、
ママに喜んでもらいたいからって全ての依頼を受けていた。
さすがにそうなると、学校で私は嫉妬の対象となる。
上履きを隠されたり、机に落書きされたり。
そういうの、ひとみに見せたくなかったから、
私はいろいろと理由をつけて登下校はひとみと別々になるようにしていた。
終礼が終わったら、みんなにひとみが取り囲まれている間に教室を出る。
靴箱までダッシュして息をつく。おそるおそる靴箱を開ける。
まただ…。
もう慣れっこで下足場の隅にあるごみ箱に直行する。
ふたを開けるとぐちゃぐちゃに落書きされた私の上履きがあった。
今月何足目だろ…。
「いつもこんなことされてんの?」
声に振り向くと、ひとみが立っていた。
「え…」
ひとみは上履きを手に取った。
『ひとみに近づくな』『ひとみにおまえはにあわねえんだよ』
読んでいるひとみの顔が怒りに満ちてくる。
「ごめんね、あたしのせいで…」
気まずさで下を向く私の顔をひとみが覗き込む。
「ううん、私はいいよ?」
私が言うと、ひとみは下足場まで付いて来ていたひとみのファンの方を見た。
「誰だよ、こんなことするの」
今までに聞いたことがないような怒りのこもった声。
バスッ!
ひとみが近くの壁を拳で殴った。
「今度こんなことするやつがいたら、今度はそいつを殴る」
「ひとみ…もういいよ…」
「あたしの真希だから、真希を侮辱することは、あたしを侮辱してるのと一緒だから」
芝居とは言え嬉しかった。
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