翌日、通学途中からひとみはみんなの注目を浴びていた。
学校の敷地に入るとそれはいっそう顕著で一緒にいる私ですらその視線が痛いほどだ。
「ちょっと紹介しなよ、真希」
美貴が言ってきた。
「紹介って…ひとみだよ?」
「えええ!」
…藤本さん、驚き過ぎだし。
でも、それほどまでに外見が変わったのは事実。
いつのまにかひとみの周りには人だかりができている。
「何年何組ですか?」
「誕生日いつですか?」
これくらいは普通の質問。
「彼女とかいるんですか?」
…なんで彼氏じゃなくて彼女?
さすが女子高だわ。
ほら、ひとみだって困って…
「彼女いるよ」
えええ! ひとみってそういう趣味?
って、ひとみがこっちに近づいてくる。
「さあ、行こ?」
ひとみは私の手を握って歩き始めた。
みんなの視線が痛い…。
「ねえ」
「ん?」
「勘違いされるよ?」
「何が?」
「彼女さんに悪いじゃん」
「そんなんいないし」
「私が彼女って思われちゃうよ?」
「そのつもりで言ったもん」
「え?」
「そしたら騒がれないかと思って…。ごめん、いやだった?」
…そんな叱られた子犬みたいな目、しないでよ…。
気がついたらひとみの頭なでちゃってた。
「いやじゃないよ」
「じゃあフリしてくれる?」
大きい目で上目使いで…これで断れる人がいたら連れて来てほしいよ。
「わかった、いいよ」
そう答えちゃってた。
姉妹なくせに恋人のフリか…。
まあ、血は繋がってないけどね。
休み時間とか、昼休みとか、放課後とか、教室の窓に人だかりができる。
みんなひとみを見に来た人ばかり。
ひとみはわざと私にくっついてくる。
はぁ…居心地悪いのは私のほうだよ…。
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