帰り道、駅で待ち合わせをする。
昼休みの矢口先生の言葉以来、あたしは不機嫌モードまっしぐらだ。


「よっすぃー?」
「…」
「また何か怒ってる?」
「いや」


だってあたしが勝手に腹立ててるだけだから。
だれかわからない相手にやきもち妬いて、バカみてぇ。


「体調悪いの?」
「ううん、大丈夫」
「じゃあ買物して帰ろ?」
「うん」


満員電車の中、後藤さんの甘い香水の香りが切なかった。
後藤さんが、あたし以外の誰かに微笑むなんてイヤだ。
後藤さんが、あたし以外の誰かにやさしくするなんてイヤだ。
そんなことばかり考えて。
彼女持ちのくせに。最低じゃん、あたし。


後藤さんの部屋に帰って、あたしは今の気持ちをふっきるように麻琴にメールをする。
いつものごとく即レスが帰ってくる。
そうやって何回かやり取りをしていると、後藤さんが聞いてきた。


「もしかしてラブメール?」
「そうだよ」
「いいなあ〜、優しい人?」
「うん。すっごく優しい」
「いいなあ、私も恋人ほしいなぁ」
「え?いないの?」
「いないよ。ここ一年くらい」


…聞かなきゃよかった。



あたしの出勤拒否症は後藤さんと一緒にいるようになって、殆ど出なくなった。
朝に後藤さんが作ってくれたご飯を食べて、
後藤さんが作ってくれた弁当を持って出掛ける毎日。
やっと身体が慣れてきたみたいだ。


でも…忘れてた…。


「ただいま」


職員会議で参観の話が出た日、あたしは帰りの電車の中からブルーだった。

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