その考えは翌日、ぶっ飛ぶことになる。
ガッタスの公式戦、私は控え室の廊下で信じられない光景を見た。
「鈴香?」
「おはよ、まーくん」
「おまえ、どうして?」
「出るの、私」
「え?」
「うちの事務所出るって言うから、頑張って選手になったの」
「レギュラー?」
「もちろん」
えてしてこういう時はタイミングが悪いもので…
「将、ちょっといい?」
…修羅場っすか?
「ふ〜ん、将って呼ばれてるんだ」
「あれ?相手チームの?」
「はじめまして。後藤将希の彼女の鈴香です」
「別れただろ?」
「そう思ってんのまーくんだけじゃん。
私、別れてあげるなんて言ってないわよ?」
まじかよ…。
「あれぇ?もしかして吉澤さん将希のこと好きだったりしますぅ?
ごめんなさいね〜。まだ私のだから」
「俺は物じゃないよ」
ああ…よっすぃ〜凹んじゃったよ…。
「ごめん、鈴香。俺、仕事に戻るから」
私はよっすぃ〜を連れて、その場を離れようとした。
「今夜行くからね」
私は聞こえない振りをした。
「ごめん、ひーちゃん」
「二股?」
「何言ってんだよ。俺はひーちゃんだけだってば」
「だって向こうは別れたなんて思ってないじゃない」
「ちゃんとするから…待ってて?」
「わかった…」
因縁の対決になってしまうんだろうか。
そして、こんな時の予感だけは的中してしまうんだ…。
ガッタスと鈴香のチームの対戦が始まる。
よっすぃ〜のシュートで先制。
前半戦は何事もなく終わる。
このまま何事もなく終わればいいのに…。
だけど後半戦、開始早々鈴香とよっすぃ〜が競り合う場面が出て来た。
そして、鈴香は明らかに狙って、だけどボールを蹴るふりをして、
1メートル程浮いたボールを蹴る動作に入った。
「危ない!」
思わず私は叫んだ。
次の瞬間、鈴香のトゥーキックがよっすぃ〜のみぞおちにまともに入った。
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