よっすぃ〜の家についたら、よっすぃ〜のママにすごく恐縮された。
「うちの子のミスなのに、わざわざすいませんねえ」
「いえ、僕も気になりますんで」
治療はよっすぃ〜の部屋で行った。
きっと痛がる姿を家族に見られたくないんだろう。
「痛む?」
「動かすと…」
患部を見てみると、見事に腫れ上がっている。
「あらら…こりゃ痛そうだ。ちょっと触るよ?」
私はよっすぃ〜の患部の状態を見る。
触っただけで痛そうに顔をしかめている。
足首の動きを確かめると、よっすぃ〜の目には涙が浮かんだ。
「かなり痛い?」
よっすぃ〜はうなづいた。
「靭帯まで傷めてるかもしれないよ?冷やした?」
「いえ…」
「冷やさなきゃどんどん腫れるよ?」
私はアイスパックを取りだし、よっすぃ〜のママに氷をもらって、患部を冷やした。
そして、足の下に毛布を敷いて足を高くした。
「とりあえず俺は医者じゃないからここまでしかできないから。
明日朝一番で病院に行こう」
「はい…」
あーあ、よっすぃ〜めっちゃ落ち込んでるよ。
試合まで2週間ちょいしかないから、当然の反応なんだろうけど。
「とりあえずもう寝な?」
時計は十一時を指していた。
「はい…」
「明日診察受けてみないとわかんないんだから、今から落ち込むな」
「すいません…」
最初に冷やしてなかったせいか、腫れといたみが凄かった。
私は何回も…最後にはコンビニに氷を買いに行って冷やした。
痛がるから、患部の近くをさすってやった。
…そうこうしている間に、夜が明けて来た
… しまった…帰るの忘れちゃったよ…
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