見かけによらずあたしはすごく弱い。
もう…もう、限界だった。
ちょうどいい。
明日から二連休だ。
本当はごっちんとでかける予定だったけど、
行けなくなったってメールしよう。


あたしは少し頭を冷やす必要があるみたいだ。
あたしは朝早くから家を出て、ただあてもなく電車に飛び乗った。
降りたのは海辺の駅。
季節外れで人影もまばらだ。
ちょうどいい。ここでいいや…。
砂浜に座って、ただぼーっと海を見つめる。
トイレに行く以外、あたしはそこを動かなかった。
途中、雨が降って来たけど、傘もささずにそこにいた。
目深に被った帽子のつばから落ちる雨粒が、自分の涙みたいだなあって思ったりした。

夜は近くのビジネスホテルに泊まった。
馬鹿みてぇ。風邪ひいた。
ほんの二時間ばかし雨に打たれただけなのにさ。
昔、身体が弱くて倒れてばっかりで、
そのたびにごっちんが庇ってくれてたのを思い出して泣けて来た。
もう…思い出して?って無理強いするのはよそう。
また一からあたしを好きになってもらえるように頑張ろう。
もっと早く気付けばよかったね。
そしたらお互い、辛い思いしなくてすんだかもしれないのに。


あぁ…あたし、何度熱があるんだろう…。
頭が痛いよ…。
喉も痛い。
喉の奥がゼロゼロ言ってて、素人のあたしでも、
風邪が気管支まで及んでることがわかる。
咳をしたら頭に響くよ。
でもまるで喘息の発作のような咳が止まらない。
横になると苦しいから、寝ることも出来ない。
満足に呼吸も出来なくて、このまま死ぬのかな…って思った。
あと少しで日付が変わるって頃、携帯がなった。
ディスプレイには『真希ちゃん』の文字。

「もしもし…」
『よっすぃ〜、今どこ?』
「海の近く」
『なにしてんの?』
「頭冷やしてる」

喋ると喉が刺激されて、収まったと思ってた咳がぶりかえす。

『よっすぃ〜?大丈夫?』
「ケホケホ…うん…ゲホゲホゲホ…大丈夫だよ」

吐きそうになるまで止まんなくて涙目になるし、
気持ち悪くて喋れない。

『よっすぃ〜?』
「ごめん…ちょっと待ってて…」

どんどん最悪になっていく体調、マジで一言も喋れない…。

「よっすぃ〜?どこにいるの?今から行くから」

あたしはやっとのことでホテルの名前を告げて、電話を切った。

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