今日は親が出掛けてて、この時間はあたし一人。
ごっちんがいてくれてよかった。
家に帰ってほっとしたら、体調はさらに悪化した。
やべぇ…吐きそうだ…。
胸がムカムカして、胃が物凄く自己主張してる。
せっかくごっちんが来てくれてるのに、話しもできない。
「ねえ、よっすぃ〜、めちゃくちゃ顔色悪いよ?」
「うん…」
「しんどい?」
優しい声と笑顔に、あたしの心の中は甘えん坊モードでいっぱいになる。
「真希ちゃん…気持ち悪い…」
「まじ?大丈夫?」
「…吐くかも」
言った途端に胃の中のものが逆流して来た。
慌てて手で口を押さえる。
「よっすぃ〜?ちょっと待って?我慢しててよ?」
ごっちんはあたしをトイレに連れて行こうとするんだけど、
あたしは吐くのを我慢するのに精一杯で、そこから一歩も動けない。
ごっちんは、自分の荷物の中のタオルで、あたしの吐しゃ物を受け止めてくれた。
「ごめん、真希ちゃん…」
「ううん、いいよ?それより大丈夫?
歩けるんだったらトイレ行こ?」
ごっちんの優しさに涙が出た。
やっぱり失いたくないよ…。
大好きだ…そばにいたいよ…。
夜になって、あたしの家族が帰って来た。
ごっちんがお母さんに、あたしの体調を説明してる。
あたしはそんな風景をぼーっと見てた。
「じゃあよっすぃ〜、私帰るね」
「やだ」
「やだって、よっすぃ〜…」
「お願い…そばにいて?」
「…」
ごっちんがなかなか返事しないから、あたしは必死でごっちんに頼み込んだ。
「わかったよ、よっすぃ〜。
ここにいるから安心して寝て?」
お母さんが苦笑してるよ。
結局、この日はごっちんは次の朝まであたしのそばにいてくれた。
次の朝、あたしが目を覚ますと、ごっちんは誰かと電話で話してた。
あたしは寝たふりをして、ごっちんの会話に耳をそばだてた。
「うん、わかってる。風邪ひいてるんだもん。
仕方ないでしょ?…うん…私はまいまいのこと好きだから。
…夜行くね。うん、わかった。大好きだよ」
布団が涙で濡れていくのがわかった。
出会ってから長い年月がすぎて、
空気みたいな存在になってて…。
だけど今さらながらごっちんの存在が、
あたしの中でどれだけ大きかったか思い知らされる。
こんな想いをするならば、記憶がある時にもっと大事にすればよかった…。
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