「また次がんばろう?」

そういってみんなに声をかけるよっちゃんは、
美貴的にすごくたくましく見えた。
無口なメンバー、涙ぐむメンバー
いろんなメンツがいる中で
一人、うちのキャプテンは笑顔を絶やさなかった。
他のメンバーを一人ずつ慰めて、励まして、
すごいキャプテンシーだなって思った。

「初勝利はさ、全員でつかもうよ。
そのために今日は勝てなかったんだ、って思おう?」

まいちゃんもそう言った。
そっか…最初からのメンバーにしてみたら
今日のメンバーは完全じゃないんだもんね…
一緒に汗流してきたごっちんがいないんだもんね…。
ごっちんの話題を聞いたとき、
よっちゃんは少しだけ悲しそうな顔をしてた。



着替えを済ませて、あれ? よっちゃんがいないやって
探しにいく。
…いた。
……泣いてるの?
よっちゃんはいた。
体育館の片隅で、しゃがみこんで泣いていた。
あふれる涙もぬぐわずに…
美貴は、こんなよっちゃんを見るのは初めてだった。


「うん…うん…」


ああ、電話してるのか。
よっちゃんって、あんな甘えた声も出せるんだね…。

「うん…ありがと…。ごめんね? 真希ちゃん」

ごっちん?
ごっちんと話してるんだね。
人の気配に後ろを振り向くと、梨華ちゃんが捜しにきてた。
美貴は思わずシーって言って、よっちゃんのほうを指差した。


「ごっちん?」
「うん、梨華ちゃんわかるの?」
「よっすぃが泣けるの、ごっちんの前だけだから…」
「そっか…。なんか…いいね、そういうの」
「うん。そっとしててあげよ? きっとよっすぃ、も少ししたら
笑顔で戻ってくるよ」
「うん、そうだね」




「おまたせー。さあ、帰ろうか」


梨華ちゃんの予想通り、しばらくして戻ってきたよっちゃんは
さわやかな笑顔だった。
目が少しだけ赤かったことは、黙っててあげよう。

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