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SIDE AI.T

なんや、夢みたい。
私が後藤さんの彼女やなんて、素人時代には考えられんことやった。
後藤さんはすごく優しくて、
ほんと、ハロモニコントの文麿さまばりに紳士だった。
手をつないだり、腕組んだり
それだけでめちゃくちゃうれしかった。


「じゃあ、今日はこれで」

いつもデートの最後は駅まで送ってくれる。

「はい」
「気をつけて帰るんだよ?」
「はい」

いつもみたくやわらかい笑顔で私を見てくれる後藤さん。
え? ええ?
何で、後藤さんの顔が近づいてくるの?

「目、閉じて?」
「は、はい!」

言われたとおりに目を閉じたら、
後藤さんの柔らかい唇が、私の唇に重なった。


SIDE AI.K


『あいぼん、聞いて!!』
「なんやねん、うるさいなあ」

きっと今日、ごっちんとあいぼんはデートやったんやろ。
いっつもそうやねん。
あの二人がデートした日の夜は
愛ちゃんからのろけの電話がかかってくる。
まあええけどな?
誰かに聞いてもらいたいって気持ち、わからんでもないし。
手、つないだとか、腕組んだとか
耳にたこできるくらい聞かされてるけどな。


『あんな。えっと…』
「何? 今日、デーとやったんか?」
『そや。デートやった』
「で、何? キスでもされたとか?」
『……』

当たりかい!!
師匠は某アイドルとかと噂されたりして
男の子が好きなんちゃうん?
それにしたら、手、早すぎ…。
って言うか…また心がずきって痛んだ。
これって何やろ…
まあな、人ののろけ話聞くの、好きな人はおらんやろけどな…。

つづく

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