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SIDE AI.K

あーあ、もう。
師匠目の前にして愛ちゃん、かっちこちやわ。
師匠はそんな愛ちゃんを不思議そうに見てるし。
なんとなくさ、気づいてもええやん?
よっすぃ〜と仲良かったら鈍感なとこまで似るんやろか。

「なあ愛ちゃん、はよ言い」
「うん…」
「高橋? どうかした?」
「えっとですね、あの…」

ああもう! いらいらするぅ。

「あの…好きです!」

やった! 言った!!

「ありがと。私も好きだよ?」

師匠、流してるよ…。

「違うんです」
「へ?」
「愛してます!」
「…はい?」
「付き合ってください!!」
「…いいよ」
「…へ?」

あまりにもあっけなくOKが出て、愛ちゃんは鳩に豆鉄砲な感じ。
その後、満面の笑顔や。
でもな、なんか心の奥がちくっとした。
その痛みが今はまだなにもんかはわからんけど。


SIDE MAKI

あいぼんに呼び出された。
話があるからって。
なんだろう。何でも高橋も一緒とか。
あ、高橋かあいぼんに好きな人でも出来たかな?
それで相談に乗ってくださいとかなのかも。
なんか、わくわくしながら私は待ち合わせ場所に向かった。

待ち合わせ場所に行くと、高橋がなにやら緊張顔。
ということは好きな人が出来たのは高橋なのかな? なんて
好き勝手な推理をめぐらせてた。

高橋はなかなかいい出せなくて、あいぼんはそれ見ていらいらしてて
この二人、なかなかの名コンビな気がする。
そしたら急に高橋が。

「あの…好きです!」

それは知ってるよ? 高橋がデビュー前に私のファンだったらしいって
前にあいぼんから聞かされた。

「ありがと。私も好きだよ?」

無難に返しとく。

「違うんです」
「へ?」
「愛してます!」
「…はい?」
「付き合ってください!!」

愛してます、付き合ってください…って…私に対してだよね?
まじ?
なんかすごく羨ましかった。
そうやって自分の心を素直に言えるなんて。
私が飛び越えられなかった壁を簡単に越えてきた高橋に
応えてあげたいと思った。


「…いいよ」
「…へ?」


ありゃ、私がOKすると思わなかったのかな?
高橋ったら大きい目をさらに丸くして驚いてるよ。

だってさ、高橋の勇気を買ってあげたかったんだ。
私は好きな人に好きっていえなかったから。



その日、高橋はめちゃくちゃうれしそうな顔で一日過ごしてた。
あいぼんなんか「愛ちゃんニヤけすぎ」って何回も突っ込んでた。
愛ちゃんはかわいいし、
きっと私も吹っ切れるよね……。

つづく

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