SIDE AI.T


あいぼんが泣いている。
吉澤さんを殴ってもうた右手を見つめながら
静かに涙を流している。


「初めてや…人、殴ったん…」
「ごめんね? 私なんかのために…」
「ううん、ええよ。ああでもせんかったら気持ちおさまらんかったし…」
「手、痛ない?」
「うん。よっすぃ〜は痛かったやろけどな…」

しばらくうつむいて唇をかみ締めていたあいぼんやったけど
笑顔で私を見た。


「愛ちゃんも気ぃすんだ?」


…この人、自分の気持ち落ち着けるためなんかやない。
私のために殴ったんや…
< 私の気持ち静めるために…私が惨めにならんために、殴ったんやね?

「あいぼん!」

今度は私から抱きしめた。

「うわっ、なんやの?」
「あいぼん、私な、絶対あいぼんのこと好きになると思う」
「思うってなんやねん」
「だって今は別れたばっかりやし」
「うん、そやな」
「でも、私にはあいぼんが必要やって事、わかったから」
「そっか、わかったか」

いつもはかわいい妹キャラのあいぼんなのに、
今はすごいたくましく見える。

「愛ちゃん」

そういいながら、少しテレながら
あいぼんの顔が近づいてくる。
幼いキスを交わして、二人して真っ赤になりながらうつむいた。
その動きが見事にシンクロしてて、また二人して噴き出した。

「愛ちゃん」
「ん?」
「大事にするわな?」
「うん、ありがと」
「師匠にも負けへんでー」

今、私はこの子についていこうと思う。
きっと幸せにしてくれるはずだから。

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