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SIDE MAKI


はあ…何で倒れちゃったんだろ私。
意識朦朧としてたから、あんまり覚えてないんだけど
ミキティが抱きとめてくれたんだっけ。
何かミキティ、怒ってて…。
それでミキティが楽屋まで連れて帰ってくれたんだ。
貧血だったから、しばらく休んでたら気分もよくなった。
途中、よっすぃ〜が来て泣いて、
あー、悪いことしたなって…。
私が私の中で消化しなけりゃいけない問題だから
泣かせちゃったこと、めちゃくちゃ後悔した。


「後藤、気分よくなったんだったら帰ろうか?」
「あ、うん」

マネージャーさんが呼びに来て
控え室を出ようとしたら、よっすぃ〜が来た。

「あたし、送っていきます」
「え?」
「さあ、ごっちん、行こ?」

よっすぃ〜はマネージャーさんの持ってる私の荷物を受け取ると、
開いているほうの手で私の手を握った。

この日はまだ早かったから電車で帰ろうって私が言った。
よっすぃ〜は倒れたばっかりだからタクシーで、って言ったんだけど
なんか、よっすぃ〜と歩きたかったんだ。
でも、ちょうどラッシュと乗り合わせて、車内はすごい混雑だった。
さすがに病み上がりの私は、体調を崩した。
気持ち悪くなってきて、我慢してたら汗が流れてきた。

「真希ちゃん、具合悪くなってきた?」
「うん…ちょっと…」
「気持ち悪い?」
「少しね…」
「次、降りよう」


次の駅で途中下車して、近くの公園で休んだ。
ベンチに座ってたら、ずっとよっすぃ〜が背中さすってくれて

すごく気持ちよくて、私はよっすぃ〜の肩にもたれた。

「ん? しんどい?」
「ううん、逆。気持ちいいよ?
もう少しこのままでいい?」
「うん」

やっぱりよっすぃ〜の肩が一番いいな…。

 

つづく

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