SIDE AI.K 

 

「愛ちゃん、話って何?」

 
ある日の仕事終わりで、私は愛ちゃんに誘われた。
なんでも相談があるって言うてたなあ。
なんやろ。
もう、急な話っていややで?
師匠の卒業ショックからやっと立ち直ったばっかりやのに。

「ねえ、あいぼん」
「んー?」

なかなか話し出さない愛ちゃんにちょっといらいらした。

「あのさ、私、ちょっと変やわ」
「変? いつもちゃうん」
「うわ、ひど」
「うそやうそや、冗談やって」
「もう!」

いつになく真剣な顔の愛ちゃん。
なんやろ。
私はごくりと唾を飲んだ。

「好きになってもうた」
「へ? 誰を?」
「後藤さん」
「前からやん」
「ちがうよ」
「なにが?」
「後藤さんのこと考えたら、胸がドキドキする。
顔もあっつくなるし」
「ええええええ!!」
「はあ…こんなん言うたら引かれるよね…」


愛ちゃんの顔をじっと見る。
うん、冗談ではやなさそうや。

「告ってみたら?」
「え? そんな無理やわ…」
「無理かどうかなんて言うてみなわからんやん」
「でも…」
「最初無理やって言うてた”ごっちんとお友達”っていうんかって
クリアしてるやん」
「それはそうやけど…」
「な? 言うてみ? このあいぼんさんが見届けたるから!」

勢いって怖いもんやな。
私は愛ちゃんが師匠に告る現場に立ち会うことになってしまった。

 

つづく

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